キミへ。 ~背中の『2』~



「ゆう、おはよ!」

「あ、鈴。おはよ…。」

「げ、ゆう。どうしたの、その顔!」

「ちょっと眠れなくて…。」



夕輝のこと考えすぎて、今日はオールのまま学校に来た。


やっぱ顔やばいか…。



「1限数Ⅱだよ。寝れないじゃん。」


数Ⅱ…。

赤点間近だから、寝たら終わる。


嫌々でも教科書とノートを出して、机に突っ伏して授業始めのチャイムを待つ。



こうしてると、ほんとに寝ちゃいそう…。
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