キミへ。 ~背中の『2』~
嘘だよ。
こんなの全部強がり。
自分で言っておいて、嘘だって気づいて欲しいって思ってる。
もう、自分で自分が何したいのか分からない。
無言で保健室を後にした夕輝。
「夕輝……。」
昔から、夕輝の隣はあたしで、あたしの隣は夕輝だったのに…。
涙で息が苦しい。
あ、これがヤキモチ?
あたし今、夕輝の隣にいれる子に、ヤキモチ妬いてる。
「もう…嫌だ。」
頭痛はどんどん増していく。