キミへ。 ~背中の『2』~



「なー、ゆう。お前まっちゃんとなんかあった?」

「あ、拓実。」

「お前の名前出しただけで機嫌悪くなるんだけど…。」


拓実、本当に心配してる顔してる。


「ん、ちょっとね…。」

「喧嘩?」


喧嘩…。

夕輝とはいつも喧嘩してたなぁ。



夕輝がダンスにはまった時、夜遅くまで夕輝の部屋の電気が付いてて、ドタドタ。

うるさい!ってあたし怒ったよね。

その次の日1日は、お互い口きかなかったね。

< 39 / 55 >

この作品をシェア

pagetop