キミへ。 ~背中の『2』~
「なー、ゆう。お前まっちゃんとなんかあった?」
「あ、拓実。」
「お前の名前出しただけで機嫌悪くなるんだけど…。」
拓実、本当に心配してる顔してる。
「ん、ちょっとね…。」
「喧嘩?」
喧嘩…。
夕輝とはいつも喧嘩してたなぁ。
夕輝がダンスにはまった時、夜遅くまで夕輝の部屋の電気が付いてて、ドタドタ。
うるさい!ってあたし怒ったよね。
その次の日1日は、お互い口きかなかったね。