愛しいあなたへ~song for you~
あぁ。
やってしまった。
私のせいで、
みんなに
変な心配かけてる。
駄目。
笑顔で、言わなきゃ。
必死に笑顔を作って言った。
「大丈夫!
私、頑張るから!」
「でも…。」
西島君は、
さらに心配だとでも
言いたいみたいな顔で
そう言った。
私は、首を振って言った。
「西島君、ありがとう。
でも私、
本当に大丈夫だよ!
だから、
そんなに心配しないで。
ね?
そうと決まったら、
さっそく、
音楽室に行ってきます。」
何も、言えない。
言うことなんてないよ。
その場から逃げるように、
音楽室まで走った。