愛しいあなたへ~song for you~



「すみません…

ハンカチ、

ありがとうございます。」





心配を掛けないように、

なるべく

明るい声で受け取った。






先生は、

気を使って、

私の顔を

見ないでいてくれた。







「…まずは

自分の気持ちを

素直に伝えてみたら、

いいと思いますよ?」




はっとして、

先生を見た。





先生は、

まだ、

私の顔を

見ないように、

空を見ながら、

話してくれた。






「相手が

遠慮してたら、

自分の気持ちを

素直に伝えられない

んじゃないですかね?



…その友達が

大切なら、大切な程。」





大切な程?





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