愛しいあなたへ~song for you~





「先生、

私…もう一回、

友香と話してきます!」






一瞬、

なにか

別の胸の奥のモヤモヤが、

広がった。






よくわらないけれど、

嫌な予感がした。






…とにかく、

友香を探して

必死に走った。










友香は、

嘘つきだった。





屋上で、

篤司君と

お昼ご飯食べる

って言ってたのに、





屋上に行ったら、

篤司君も友香も誰もいない。








不安は、

さらに広がって、

泣きそうになりながら、

走った。








そして、

走って、

走って、



人気の無い廊下で

知らないたくさんの

女子に囲まれた

友香を見た時には、



ショックで言葉を失っていた。




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