愛しいあなたへ~song for you~
「あの時、
篤司君との曲作り、
代わってくれなかったのってさ。
…結局、
自分も篤司君のこと
好きだからだったんだ。
そうならそうと、
ハッキリ、言えばいいのに。
…ずるいんだね。
結構、
美由ちゃんも底意地悪いんだね。
ってか、腹黒ーい!」
ズキッ。
「自分の事棚に上げて、
何言ってんのよ!
あんただって、
男の前では、
いつも猫被ってる癖に。」
友香が隣りで叫んだ。
吉川さんは、
鼻で笑って言った。
「まぁ、
美由ちゃんみたいに、
恋愛下手じゃないからね。
篤司君の事『初恋』とか言うんでしょ?
ありえない。
マジ、天然記念物なんだけど。」
周りの人達は、
それを聞いて、笑っていた。
そして、
その中の一人が付け足して、
言った。