愛しいあなたへ~song for you~
私にとって、
篤司君は
初めて、好きになった人。
そんなの、時代遅れかもしれない。
けれど。
だけれど。
この気持ちは…。
たくさん息を吸って…。
「本気だよ!
勘違いなんかじゃない!
私は篤司君の事が大好きなの!!」
ハッキリした気持ち。
嘘なんかじゃない。
本当の気持ち。
叫び終わって、
すっきりしたと思ったら、
不自然な事に気付いた。
みんなが私の後ろを見ている?
なんだか、嫌な予感がして、
恐る恐る
後ろを振り返った。
すると、そこには…。
「う、嘘…。」
一気に血の気が引いた。
だって、そこには、
西島君と…篤司君が、
驚いた顔で見ていたから。