愛しいあなたへ~song for you~
「…綺麗…。」
綺麗なんだよね。
ここは。
それに、ここは、私にとって、
大切な場所なんだ。
だって、
ここは、
篤司君との、
たくさんの
思い出が詰まった場所だもの。
…初めて
篤司君と出会ったのも、
ここだった。
確か、
あの時、篤司君は…。
「このベンチで寝転んで
空を見上げてたっけ?」
自然に足が動いて、
篤司君が寝てた
ベンチに座って、
…そして、空を見上げた。
…きっと。
「…あの時から、
私は、篤司君の事が…。」
好きだったんだよ。