愛しいあなたへ~song for you~
ポケットから、
紙を取り出して、開いた。
篤司君に書いた
私の気持ち。
昨日、
最後まで
やっと書くことが出来たんだ。
…折角なら
この歌で、大好きな気持ち、
伝えたかったけれど…。
冷たい空気を
胸いっぱいに吸い込んで、
立ち上がった。
もう
嫌われちゃったかもしれない。
でも、
後悔しない!
だって、この気持ちは、
嘘なんかじゃない。
…本気なんだよ。私。
どうか、
神様、お願い。
この気持ちが
この声が
あの人に届きますように。
愛しい
愛しいあなたへ。
美由side 終