愛しいあなたへ~song for you~



美由は、

俺たちに

気付いてなかった。






ようやく、

俺達が

後ろにいたことに気付くと、



突然、

向こう側へ

走っていってしまった。










「おい、篤司?」




固まっていた俺は、

西島が声をかけてくれて、

ようやく、我に返った。







「お前…ホント、モテるよな。

俺にも、

その才能、分けてくれよ。」





隣りで西島が

なんか言ってるが、




そんなの、

どうだっていい。





俺は、

現実に戻った瞬間、

喜びと

そして、

怒りで溢れ返っていた。





< 116 / 130 >

この作品をシェア

pagetop