愛しいあなたへ~song for you~



鈴木は、ため息をついた。







「何だよ、

嘘かよ。



ここに来たら、

すごく弱ってる

美由ちゃんがいるって、

吉川から聞いたから、

急いで飛んで来たのに…ぐっ!

…って。



お、おい!!」










鈴木の胸倉を掴んだ。







「…鈴木、美由に何かしたら、

ただじゃおかないからな!!」








近くで見ていた吉川が、

突然、叫んだ。







「なんで、


なんで篤司君は、

美由ちゃんなんて庇うの?




別にいいじゃない。

鈴木君は、

美由ちゃんの事、

興味あるって言うんだから。





…篤司君も、

美由ちゃんに

迷惑してたんでしょ?


美由ちゃんなんて、

お子様で

恋を知らない人なんだよ。




さっきのだって、

どうせ、本気じゃないんだから。」









…。



< 119 / 130 >

この作品をシェア

pagetop