愛しいあなたへ~song for you~




「あ、つし君?」








そう聞くと、



ぎゆっと、

腕の力が、強まった。







「…今の歌、

美由が作ったんだよな?」






大好きな声。

大好きな匂い。






私は、

振り向いて、

篤司君を見た。








「あのね、

私、

今の歌、

篤司君の事を

考えて、書いたの。



…えっと、

つまりね。」




すると、

篤司君は、

私の話を遮るように

抱きしめてきた。









「…俺も、美由の事が好きだ。」











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