愛しいあなたへ~song for you~


…えっ。



聞き間違え…

じゃないよね?




そっと、

篤司君を見上げた。



篤司君は、

今にも

とろけて

しまいそうな位に

優しく微笑んでいた。










「…好きだよ、

美由の事が。



出会った時から、

ずっと、

好きだ。」









そして、

優しいキスが

頬に降ってた。


そして、

そのまま耳元で、





「メロディの歌詞、

俺は、美由の事を思って書いたんだ。

…気付いてた?」








そう言ってくれた

篤司君の言葉に

…声に。



さっきとは、

違う

胸の苦しさに襲われて、




私は、涙を流していた。






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