愛しいあなたへ~song for you~
「俺は、大丈夫。
中学の時、
合唱コンクールで指揮やったし。
篤司みたいにカリスマ性は無いけど、
こう見えても、器用な方で、
何でも、そつにこなせるつもりだよ。
さっきの空気だと、
誰も名乗り上げるつもり
無かったみたいだし。
俺がやるのが一番良いだろ?」
私は、そんな西島君に感心した。
すごいな!
色んなこと考えてるんだ!
「美由ちゃんには、
半ば無理矢理
やってもらったみたいに
なっちゃったからさ。
俺も、なんかやらないとな。
一応クラス委員だし。
今回は、責任持ってやるよ。」
西島君…。
こんなにも、
クラスの為に頑張ってるんだ。
私も、落ち込んでないで頑張らなきゃ!
私が笑顔で「うん!」と頷きかけた時、
突然後ろから、声が降ってきた。