愛しいあなたへ~song for you~
「何、
人聞きの悪いこと言ってるんだよ。
まるで、
俺が責任感が無いみたいだろ?」
すごく聞き覚えのある声に
驚いて振り返ると、
そこには、篤司君が立っていた。
「あ、篤司君!」
ビックリして、大きな声を出してしまった。
篤司君は、
いつもの笑顔で「よっ!」と、
挨拶してくれた。
「そっか。
篤司でも、
自分に責任感が無いことに関しては、
自覚症状あったのか。」
西島君は、面白そうにそう言った。
篤司君は、苦虫を噛んだ顔をして言った。
「お前なぁ…。
俺だって、色々考えてんだよ!」
西島君は、
「そうでしたか~」と、
軽く流して言った。
「で、何か用?
俺に?それとも美由ちゃんに?」
篤司君は、私の方を見た。
「今から、
早速、練習することになったんだけど、
音楽室まで練習、付き合ってくれないか?
俺一人じゃ、見切れないんだ。」
…篤司君が、私に助けを求めてる。
嬉しい。
必要としてくれてるんだ!