愛しいあなたへ~song for you~
「はぁ?
冗談だろ?
そんな面倒臭いの、
絶対お断り。」
思わず、ため息をついた。
…そりゃあ、そうだよね。
面倒だもの。
普通は、
これくらいハッキリ断るべきなんだ。
しかし、
お願いしてくれた西島君は、
諦めることなく、誘い続けた。
「まぁ、そんなこと言うなよ。
美由ちゃんだって
相当困ってるしさ。
なぁ!!」
西島君は、私に目線を送った。
篤司君も、私の方を見てきた。
「あっ。
悪い!
…作曲するの、美由さんだっけ?
ごめん。
今の、失礼だったよな?」
篤司君は、慌ててそう言った。
それに対して、
西島君が、頷いて言った。
「そうだ!
失礼だぞ!!篤司!
美由ちゃんは優しいから、
引き受けてくれたんだよ!
ね?」