愛しいあなたへ~song for you~
「…何勘違いしてるか、
知らないけど、
全部、誤解だ。
昨日は、
…感情的になって、
ごめん。
でも、
昨日のことも、
今日ここに来た事も、
『俺の意思』だから。」
私は、
心臓が壊れそうなくらい、
ドキドキが
うるさかった。
篤司君が
ドアを開けると、
丁度、
お母さんがお茶を持って、
立ってた。
「あら、
もう帰っちゃうの?」
「お邪魔して、
すみませんでした。」
「俺達は、
これで失礼します。」
篤司君と西島君は、
軽くお辞儀して、
「早く良くなれよ。」
と言って、
部屋を出ていってしまった。
「じゃあ、ここに置いておくわね。」
お母さんも
後を追うように、
出ていった。
部屋には、
私と友香の二人だけになった。