愛しいあなたへ~song for you~
「美由!おはよう!」
後ろから、
友香の声がして、
すぐに振り向いた。
「おはよう!
友香!
…あれ?
どうしたの友香?
その格好…。」
友香を見て、
気になった…と言うか、
びっくりした。
部活に入ってない友香は、
朝は当然、
制服で登校するはずなのに、
何故か、ジャージとスリッパ。
…髪も濡れている。
「えへへ。
昨日の雨のせいで、
道がぬかるんでて、
滑って転んじゃったんだ。」
”本当に?”
そう、聞こうとしたのに、
友香は、
何も言わせないように
「それから!」
と、強く言った。