嘘と秘密~悲しいラヴァーズ~
不意打ちなんてずるいよ。


心臓がバクバク、激しく動く。


私は顔を真っ赤にしながら、乃愛の家のインターホンを鳴らす。


しばらくして、ガチャ。


淡いピンク色の部屋着を着た乃愛が出てきた。


壁の色と似てる…。


てか、かわいい!!


「あ、え…?二人とも、どうしたの?」


キョトンと私たちを見る乃愛。


「お見舞いに来たの」


「え?わざわざ?…ごめんね。あ、上がってって」


「え、いいの?」


その言葉に反応したのは恭也くん。


…聞くところだけは聞いているんだね…。


< 110 / 186 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop