嘘と秘密~悲しいラヴァーズ~
「恭也…、やめてよ…、くるみが戻ってきちゃう…」


「大丈夫だって。まだ電話してるだろ」


「あっ…。やめて…」


「ほんとは思ってないくせに」


涙が一筋、頬をつたった。


色っぽい声を出す乃愛。


乃愛を大切そうに見ながらキスをする恭也くん。


さっきのキスは何?


私は連絡物をドアの前にそーっと置くと、靴を履いて、玄関から出た。


そのあと、どうやって家まで帰ったかは覚えていない。


気付いたら、自分の家の玄関にいた。


そして階段を駆け上がり、自分の部屋のベットにダイブした。


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