嘘と秘密~悲しいラヴァーズ~
「ごめんね」


私は乃愛と美羽にそう言うと。


美羽の隣の席から立ち上がり、自分の席へと戻る。


二人とも不思議そうに私を見ていた。


二人といても辛いだけ。


関係ないのにね…。


でも自分をコントロールできそうにない。


自分にもこんな醜い感情があるのかと思うと、情けなくなる。


嫉妬という感情に振り回されそうになる。


自分を見失う。


何で彼は私を見てくれないのかな…?


…嫉妬って怖い。


自分じゃなくなるみたいで。


「…なが…が、…是永!!」


「わぁ!!」


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