嘘と秘密~悲しいラヴァーズ~
フッと笑う恭也くん。


笑顔までかっこいいよ…。


思わず見とれそうになる。


今日のデートもたぶん乃愛と遊んだ後。


たぶんというか絶対に。


お昼、乃愛が恭也くんと映画に行くみたいな話をしてたし。


嬉しそうに。


頬を赤らめて。


胸が苦しくなったのを覚えている。


「じゃ、行こっか」


ベンチに座っていた恭也くんが立ち上がった。


私はギョッと彼を見る。


「…へ?…どこ行くか決まったっけ?」


私が首を傾げると、恭也くんは「そっか」と笑いながら呟いた。


そしてまた私の隣に座り直す。




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