嘘と秘密~悲しいラヴァーズ~
「プラネタリウム…とかどう?」


「ほ?」


突然聞かれて間抜けな声が出てしまった。


口に手を当てる。


「くるみちゃん、月が好きって言ってたよね?」


…だからプラネタリウムなのか…。


「ああ…。よく覚えてたね…」


「まあね」


恭也くんが得意げに笑う。


自然と頬が緩む。


覚えてくれていたことが何より嬉しい。


乃愛のことだけで頭がいっぱいじゃなくてよかった…。


まだ私の入る隙はあるのかもしれない…。







「ねぇ、何してるの?」




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