嘘と秘密~悲しいラヴァーズ~
私たちの後ろから聞こえてきた声。


鋭利な刃物のような声。


とてつもなく鋭くて。


氷のような冷たさを持つ声。


とてつもなく冷たい。


聞いたこともないような低い声。


女の子の声だけどこんな声の子は聞いたことがない。


そして相手を威圧するような声。


威嚇されていると感じた。


私と恭也くんは振り返った。


ほぼ同時に。


…言葉が出なかった。


二人して固まった。


だってそこにいたのは…。






「「乃愛…」」





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