嘘と秘密~悲しいラヴァーズ~
□ □ □
「くるみ。乾いたよ」
美羽がドライヤーのスイッチを切った。
「ありがとう、美羽。…美羽まで濡れちゃって…ごめんね…」
「いいの、いいの」
美羽はドライヤーを片付けながら答える。
そして私と向かい合うと。
「くるみ、ごめんね」
なぜか美羽が謝ってきた。
「え、悪いのは全部私だよ!」
「いや、そういうことじゃなくて」
美羽は苦笑いを浮かべた。
「こんなことになる前に気付けばよかった。…くるみが悩んでいるとき、苦しんでいるときに気付いてあげられなかった。そしたらくるみが辛い思いをすることもなかったのに」
「くるみ。乾いたよ」
美羽がドライヤーのスイッチを切った。
「ありがとう、美羽。…美羽まで濡れちゃって…ごめんね…」
「いいの、いいの」
美羽はドライヤーを片付けながら答える。
そして私と向かい合うと。
「くるみ、ごめんね」
なぜか美羽が謝ってきた。
「え、悪いのは全部私だよ!」
「いや、そういうことじゃなくて」
美羽は苦笑いを浮かべた。
「こんなことになる前に気付けばよかった。…くるみが悩んでいるとき、苦しんでいるときに気付いてあげられなかった。そしたらくるみが辛い思いをすることもなかったのに」