嘘と秘密~悲しいラヴァーズ~
私は美羽に今まであったこと、すべてを話した。


聞き終わったときの美羽の表情に変化はなかった。


「それ、くるみは悪くないよ。悪いのは全部芹沢くんだよ」


「え…?」


「何考えてるか知らないけど。おかしい」


普通に真顔だと思ったら。


美羽は怒りに満ちた表情をしている。


こんな顔、初めて見た…。


その怒りの矛先は誰に向いているのだろう…?


ガラッ。


保健室の扉が開いた。


先生が帰ってきたのかな…?


扉の方を見ると、泣いたのか目を赤くした乃愛がいた。


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