嘘と秘密~悲しいラヴァーズ~
ラヴァーズ
恭也くんに案内され、時々恭也くんを見ていたあの渡り廊下。


いつもは部活する恭也くんを見るために行ってた。


恭也くん、今日はどんなゲームをするのかな?


とか。


ゴール決めるかな?


とか。


毎回、ワクワクしながら行ってた。


でも今は違う。


こんな風に恭也くんじゃない違う人のために渡り廊下に行くなんて思ってもなかった。


ワクワクよりもドキドキが強いなんて初めてだ。


海斗は渡り廊下でグラウンドを見下ろしていた。


私の足音に気付いたのか、彼はこちらを向いた。


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