嘘と秘密~悲しいラヴァーズ~
「くるみ、何か顔赤くない?」


海斗は私の頬に手を添えた。


ひんやりと冷たい大きな手が私の頬を覆う。


「顔、あつ…」


「仕方ないじゃん!!緊張してるんだから!!」


「わ、怒ってる!?」


「怒ってない!!」


私と海斗は顔を見合わせて、フフフと笑った。


すると、海斗は真剣な顔つきになった。


「俺、ここでコクったよな?」


私はコクリと頷く。


「それ、もう一回言うね」


海斗は深呼吸をした。


そして真っ直ぐに私を見る。


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