嘘と秘密~悲しいラヴァーズ~
綺麗な瞳…。


その瞳には私しか映っていなくて、余計に緊張した。


「あの…、突然で驚くかもしれないけど…私…、恭也くんのことが……」


言葉が途切れ、途切れに出てくる。


昨日、あんなに練習したのに。


私は大きく息を吸った。


「好きなのっ!!付き合ってください!!」


そして吐き出すように言った。


少し声が大きくなっちゃった…。


「え…」という恭也くんの声が漏れて聞こえた。


そのあとしばらくの沈黙。


何か話してよ…。


照れるじゃんか…。


顔に熱が集中するのが自分でも分かる。


私、絶対りんごより赤い。


静かになった室内に私の心臓の鼓動の音が聞こえるんじゃないかというくらいドキドキしている。


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