嘘と秘密~悲しいラヴァーズ~
「最近、筋トレばっかだよ」
恭也くんが苦笑いを浮かべながら言う。
「え、まだグラウンド使えるよね?時期的に」
赤色が青色に変わる。
信号で止まっていた足が動き出す。
「んー、何かさ、野球部に占領されちゃって」
「わ、可哀想」
「練習試合あるんでしばらく使わせてくださーいって。陸部と俺らを無理矢理追い出して」
悔しそうに言う恭也くんがおかくて笑いそうになる。
「野球部、すごいね」
「どーなってんだか」
「え、じゃあ今どこで部活してるの?」
次の角を左へと曲がる。
「廊下」
「寒そう…」
「うん、床冷たくて死にそう」
「死なないでよ、恭也くん」
恭也くんが苦笑いを浮かべながら言う。
「え、まだグラウンド使えるよね?時期的に」
赤色が青色に変わる。
信号で止まっていた足が動き出す。
「んー、何かさ、野球部に占領されちゃって」
「わ、可哀想」
「練習試合あるんでしばらく使わせてくださーいって。陸部と俺らを無理矢理追い出して」
悔しそうに言う恭也くんがおかくて笑いそうになる。
「野球部、すごいね」
「どーなってんだか」
「え、じゃあ今どこで部活してるの?」
次の角を左へと曲がる。
「廊下」
「寒そう…」
「うん、床冷たくて死にそう」
「死なないでよ、恭也くん」