嘘と秘密~悲しいラヴァーズ~
はぁ…。


バレてないよね…?


美羽を見ると、パクパクお弁当を食べていた。


よかった…。


いや、よくはないけど…。


仮にも疑っているわけだし…。


しかも動揺を隠しきれてないし…。


乃愛がすごく鋭かったら気付かれていたかも…。


「乃愛、すごく必死ね」


美羽が呟くように言った。


その表情は無。


瞳だってどこを見ているか分かんない。


「仕方ないよ。恭也くんはモテるし…。乃愛が心配するのも無理はないよ…」


「ああいうのがモテるんだ。意外」


美羽は淡々と返す。


美羽が恭也くんに興味がないのは見ていれば分かる。



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