日ノ出町の天ノ川
出逢い
突然何かに呼ばれたように高校二年生の肌寒い秋の夕暮れ時に僕は家から外へある場所へ向かった
やはり外は寒く生憎財布に150円位残っていたのでその場所に行く途中にある自販でホットココアを一つ買った
(しっかしさむいな)
線路を過ぎ右へ二つ目の自販があった
(冷たいのしかないのかさっきの自販で買っておいてよかった)
その自販を過ぎ僕はあの場合つまり神社へと歩んでいった
自販から直ぐに着いた
(ここに何が?)
自分の中に誰か呼んでいるような感覚
でもその感覚は僕自信を呼んでいるのではなくただただ助けを待っている苦しいような感じだった
僕はまだ熱いココアを持ちながら神社へ続く階段を登った
門へたどり着いた時いつもは誰もいない所に一人何故かあの森の中の小さな神社の階段にこの時期に着るようなものではない半袖の白いワンピースを着た少女が凍えながら座っている
突然のことに驚き一瞬身動きが取れなかったが流石にこの状態はヤバいと思い行動に出た走り神社の石床を走りかけていく
距離はそう遠くなかったため直ぐに着いたが少女は凍えて震えていた
多分中学生位のだろう
直ぐに上に着ていた上着を脱ぎ少女に着させた「大丈夫?」そう問いかけたうずくまっている少女は今にでも凍え死にそうだった
「そうだ!これのんで!ほら!」
僕はさっき買ったココアを少女に渡したというよりは少女の手に持たせた
すると少女は気づいたようで驚き逃げようとするが立てずその場に倒れてしまった
「大丈夫!?」
「…あなた…誰…?」
少女は震え脅えながらも質問を
「僕はこの近くの住宅地に住んでいる日ノ出 天田(ひので あまた)君は?」
「…天ノ川 弓…」
少女は答えてくれた
少女は僕の買ったココアに気づいたようで
「…これ飲んで…良いの?」
「当たり前だよ!こんな寒いのにこんな半袖でいるから驚いたよ…ささ飲んで」
弓は開けようとしているが指に力が入らず開けられないようだ
「開けるよ貸して」
弓からココアを受け取り開けてあげて弓に渡す
弓はココアを飲み干して落ち着いた様子だ
ほっとして、弓を見たとききずいた、僕は弓の身体にある傷やアザにきついていなかった、虐待?嫌もしかしたら…
「あの…」
「はいッ!?」びっくりして跳び跳ねる 弓はクスッと笑った
「ただお礼を言いたかっただけですよ…ふふっ」
「な、なんだいえいえ、」
僕が身体を見ていたから気づいて怒られるのかと思っていた自分が恥ずかしかった
「質問していい?」
「あ、はい…どうぞ」
「家は?」
我ながらひどい質問だと思ったもし虐待あるいは…
「無いです…」
「え…?」
少女から返ってきた返答は意外な者だった
「家がないって?」
「それは…昨日…」
弓は、答えてくれた
自分の家が昨日誰だかわからない人に燃やされ、その前に突然入ってきた人にナイフを振るわれ切りつけられたこと母親がその人に殺されたこと
自分が母親と二人暮らしだったこと
弓の幼い頃に父親は、高度のアルコール中毒で、社会的にもうまくいっていなかったのか帰ってくるたび、母親や弓に暴力を振るっていたようで母親は、弓と一緒にこの町へ引っ越してきたなど、そして、急いで逃げた先がこの神社だったことを教えてくれた
確かにこの森の中の小さな神社はあまり人目につかず隠れられる所でもあった
このアザは小さい頃の物だろう
そして、この腕にある傷、これが切りつけられた時の物だろう
話終えた弓は、すっかり暗い表情に戻ってしまった
「だ、大丈夫大丈夫、あのさ来るとこなかったら僕の家に来ない?僕はほぼ独立して住宅地を一人で住んでんだけどさ…ね、部屋もあるしおいで」
そういいながら僕は弓の頭を撫でた
弓はすると、泣き始めてしまった
「あわわわわ、と…所でさ歳は?」
女性に歳を聞くのは常識的にタブーだが、逆に中学生であれば法にも危ないと思い聞いた
「16です…」
「え?そうなの?」
以外にも歳は近かったというよりは同じだ
「その前に警察に連絡しないと!」
携帯を取り出して連絡を取ろうとした時
「やめて!」
何故か止める弓
「どうして?」
「あ、いやでも、どうしてもやめてください」
「わかった」
なにかあるのだろう、その事は聞かずただ話を続けた
「さっきの話なんだけど…僕の、家に来ないかな?こんなところに居ても寒いし家が無くなっちゃったなら食べるものも無いでしょ?だからおいで!悪いと思わずね!」
「そうなんですが、やっぱり悪いですって…」
「こんなところで死なれても困るし…ね?」
「じゃ、じゃあ…お言葉に甘えて…よろしくお願いします」
「おう!立てる?」
弓は立とうとするがやはり力が入らないようだったので提案した
「よし!じゃあ背中にのって!」
「え?いいんですか?」
「いいって!ほら!」
弓は僕の肩に腕をかける…
そう思うと少し恥ずかしく思えた、女の子をおんぶするのは妹以外はじめてで恥ずかしくてしたかなかった
柔らかな感触が...///
「どうかしました?やっぱり重かったとか…?降りましょうか?」
「いや、だ、大丈夫!軽いよ!」
言った通りまじで軽かった
(なに?この子は天使か?)と思うほど
「よかったです、お世話になります」
「うん!」
僕は弓をおぶりながら家へ向かう
その体は冷たいがまだ温もりがあった
まだ、家を燃やした犯人は見つかっていないのだろう、その人と弓はどういう関係なのか…弓にきずいたら襲いに来るだろう…そんな不安のなかで、僕は弓にフードを被せながら家へ不安と不思議なもやもやした感覚を抱えながら歩いていった…
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やはり外は寒く生憎財布に150円位残っていたのでその場所に行く途中にある自販でホットココアを一つ買った
(しっかしさむいな)
線路を過ぎ右へ二つ目の自販があった
(冷たいのしかないのかさっきの自販で買っておいてよかった)
その自販を過ぎ僕はあの場合つまり神社へと歩んでいった
自販から直ぐに着いた
(ここに何が?)
自分の中に誰か呼んでいるような感覚
でもその感覚は僕自信を呼んでいるのではなくただただ助けを待っている苦しいような感じだった
僕はまだ熱いココアを持ちながら神社へ続く階段を登った
門へたどり着いた時いつもは誰もいない所に一人何故かあの森の中の小さな神社の階段にこの時期に着るようなものではない半袖の白いワンピースを着た少女が凍えながら座っている
突然のことに驚き一瞬身動きが取れなかったが流石にこの状態はヤバいと思い行動に出た走り神社の石床を走りかけていく
距離はそう遠くなかったため直ぐに着いたが少女は凍えて震えていた
多分中学生位のだろう
直ぐに上に着ていた上着を脱ぎ少女に着させた「大丈夫?」そう問いかけたうずくまっている少女は今にでも凍え死にそうだった
「そうだ!これのんで!ほら!」
僕はさっき買ったココアを少女に渡したというよりは少女の手に持たせた
すると少女は気づいたようで驚き逃げようとするが立てずその場に倒れてしまった
「大丈夫!?」
「…あなた…誰…?」
少女は震え脅えながらも質問を
「僕はこの近くの住宅地に住んでいる日ノ出 天田(ひので あまた)君は?」
「…天ノ川 弓…」
少女は答えてくれた
少女は僕の買ったココアに気づいたようで
「…これ飲んで…良いの?」
「当たり前だよ!こんな寒いのにこんな半袖でいるから驚いたよ…ささ飲んで」
弓は開けようとしているが指に力が入らず開けられないようだ
「開けるよ貸して」
弓からココアを受け取り開けてあげて弓に渡す
弓はココアを飲み干して落ち着いた様子だ
ほっとして、弓を見たとききずいた、僕は弓の身体にある傷やアザにきついていなかった、虐待?嫌もしかしたら…
「あの…」
「はいッ!?」びっくりして跳び跳ねる 弓はクスッと笑った
「ただお礼を言いたかっただけですよ…ふふっ」
「な、なんだいえいえ、」
僕が身体を見ていたから気づいて怒られるのかと思っていた自分が恥ずかしかった
「質問していい?」
「あ、はい…どうぞ」
「家は?」
我ながらひどい質問だと思ったもし虐待あるいは…
「無いです…」
「え…?」
少女から返ってきた返答は意外な者だった
「家がないって?」
「それは…昨日…」
弓は、答えてくれた
自分の家が昨日誰だかわからない人に燃やされ、その前に突然入ってきた人にナイフを振るわれ切りつけられたこと母親がその人に殺されたこと
自分が母親と二人暮らしだったこと
弓の幼い頃に父親は、高度のアルコール中毒で、社会的にもうまくいっていなかったのか帰ってくるたび、母親や弓に暴力を振るっていたようで母親は、弓と一緒にこの町へ引っ越してきたなど、そして、急いで逃げた先がこの神社だったことを教えてくれた
確かにこの森の中の小さな神社はあまり人目につかず隠れられる所でもあった
このアザは小さい頃の物だろう
そして、この腕にある傷、これが切りつけられた時の物だろう
話終えた弓は、すっかり暗い表情に戻ってしまった
「だ、大丈夫大丈夫、あのさ来るとこなかったら僕の家に来ない?僕はほぼ独立して住宅地を一人で住んでんだけどさ…ね、部屋もあるしおいで」
そういいながら僕は弓の頭を撫でた
弓はすると、泣き始めてしまった
「あわわわわ、と…所でさ歳は?」
女性に歳を聞くのは常識的にタブーだが、逆に中学生であれば法にも危ないと思い聞いた
「16です…」
「え?そうなの?」
以外にも歳は近かったというよりは同じだ
「その前に警察に連絡しないと!」
携帯を取り出して連絡を取ろうとした時
「やめて!」
何故か止める弓
「どうして?」
「あ、いやでも、どうしてもやめてください」
「わかった」
なにかあるのだろう、その事は聞かずただ話を続けた
「さっきの話なんだけど…僕の、家に来ないかな?こんなところに居ても寒いし家が無くなっちゃったなら食べるものも無いでしょ?だからおいで!悪いと思わずね!」
「そうなんですが、やっぱり悪いですって…」
「こんなところで死なれても困るし…ね?」
「じゃ、じゃあ…お言葉に甘えて…よろしくお願いします」
「おう!立てる?」
弓は立とうとするがやはり力が入らないようだったので提案した
「よし!じゃあ背中にのって!」
「え?いいんですか?」
「いいって!ほら!」
弓は僕の肩に腕をかける…
そう思うと少し恥ずかしく思えた、女の子をおんぶするのは妹以外はじめてで恥ずかしくてしたかなかった
柔らかな感触が...///
「どうかしました?やっぱり重かったとか…?降りましょうか?」
「いや、だ、大丈夫!軽いよ!」
言った通りまじで軽かった
(なに?この子は天使か?)と思うほど
「よかったです、お世話になります」
「うん!」
僕は弓をおぶりながら家へ向かう
その体は冷たいがまだ温もりがあった
まだ、家を燃やした犯人は見つかっていないのだろう、その人と弓はどういう関係なのか…弓にきずいたら襲いに来るだろう…そんな不安のなかで、僕は弓にフードを被せながら家へ不安と不思議なもやもやした感覚を抱えながら歩いていった…
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