それいけヒーロー部
「で、お前は大丈夫なの?」
「ん?なにが?」
何か心配されることなんてあっただろうか。
「3年にケンカ売ったんだろ?何もされなかった?」
「あぁ、うん。むこうがぽかんとしているうちに全部片付けたし。」
「そっか。ならいいけど。」
そう言って自分の席に戻っていったマリリンは、気だるげな見た目に反してとても面倒見がいい。
なんてったって、この面倒臭いあたしの心配を一番にしてくれるのだ。
毎回毎回マリリンにはお世話になりっぱなしである。
一限担当の教師が教室に入ってくるのを見届け、あたしは机に頭をつけた。
昨日は遅くまでアニメを見ていたからとっても眠いのだ。
ノートはあとで真面目なマリリンに見せてもらうことに決めて、そのまま深い眠りについた。