それいけヒーロー部

「……紛らわしいっすよこの腹黒顏!!

完全にあの時のあんた悪者でしたからね!
胡散臭さしかなかったっすから!

あたし完全に勘違いしたじゃないっすか!!」



「え、そうなの?」



「そうなの?じゃねーっすよ!ニヤニヤすんな確信犯!

1人で勘違いしてわたわたしてたあたしは何なんですか!超恥ずかしい!!!」




「牧村落着け。こいつの胡散臭さは元からだ。

ちなみにお前にその話した後、お前が勘違いしたかもって笑顔で言ってたぞコイツ。」



「そうそう、胡散草さでこいつの右に出る者はいないから大丈夫。

くるみちゃんに敵だと思われてるけど、まぁちゃんと話せば大丈夫だよねーって満面の笑みだったよこの腹黒。」




「このひょろ腹黒胡散草副会長め…!

殴る。その顔一発殴る。」




静かに立ち上がり副会長に向かってく私を後ろから角田さんが引っ張って止める。



えぇい止めるな女神よ!

私はこのにやけ顔を一発殴らな気が済まんのだ!!




「ま、牧村、せんべいあるからそれ食って落着け。」


「お茶も煎れ直してあげるから、ね?」





生徒会1年メンバーが優しすぎて涙でそうだわ。





< 107 / 344 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop