それいけヒーロー部

「はじめまして、くるみちゃん。二年の葛西博光っていいます。ようこそ我がヒーロー部へ!」



あぁ、この人一体何を言っているんだろう。

ヒーロー部?そんなん知らんし、聞いたことないし、ようこそとか言われても困るし。




「さようなら。」


本日二度目の回れ右。


しかし今回も陣野くんに阻まれた。




「くるみちゃん、先輩があいさつしてるのに無視するのは良くないと思うなー」



「それを言うのなら、嫌がるか弱い女子生徒を無理やり連行してきてよくわからない部屋に留まらせようとする方が良くないんじゃないですか?」



そうですよね?

あたし間違ったこと言ってないですよね?


そうよねマリリン!




「あー、それに関してはホントごめんねぇ。でもこれはちゃんと聞いてもらわないといけない話だし、他の人には聞かれたらいけない話だから。」




銀次郎が申し訳なさそうにしょんぼりしてくる。


…そんな目で見たって簡単に流されてあげないんだからな!




「くるみちゃん、お願い。」




……そ、そんな顔したって…







「くるみちゃん。ダメ?」







「……は、話だけなら。」





「やったぁ!ありがとう!さぁさぁ座って!今お茶準備するからね!」


「話!話聞くだけですからね!銀次…野間沢くん!」


「ぎんじ?」


「なんでもありません。」





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