それいけヒーロー部

「くるみちゃん。朝の君の立ち回りはじっくり見せてもらいました。そしてオレたちは思ったのさ、ぜひ仲間に入ってほしいとね!」


「お断りします!」


「残念ですが、オレたちの正体を知ってしまったくるみちゃんは、もうオレたちと仲間になるしか選択肢がありません。オレら、秘密組織として活動してるから。」




「なんですかその嫌な一択…。というか、そもそもヒーロー部ってなんなんですか?」





すごくアホっぽいネーミングに不安しか覚えないんですけど。




「よくぞ聞いてくれました。オレたちヒーロー部は、この学校の悪を砕く秘密組織…」




なんかポーズを決めて語り出した葛西先輩はスルーの方向でいいですかそうですか。

え、この人たち高校生だよね?
中二じゃないよね?


と全国の中学2年生に失礼なことを考えていると、大音量で葛西先輩のポケットの中身が鳴り響いた。



その音を聞いた途端に緊張が走る室内。




「くるみちゃんは運がいい。こうもタイミングよく出動要請が入るなんて。歌舞伎!どこだ!」




ケースのついてないあいぽんを操作し、ハンズフリーで応答する。




「話し中悪いな!今日の朝と同じ場所だ!新入りも連れて来い!」


「おうよ!あ、くるみちゃん、これからオレたちの名前呼んじゃ駄目ね。というかくるみちゃんは誰にも見つからないように隠れて見てて。よし、出動だよ!」




そう言って葛西先輩は部屋の隅に並べられていたツタンカーメンの覆面を手に立ち上がった。




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