それいけヒーロー部
あたしの返答に満足した様子のマリリン。
マリリン様が満足できる受け答えができてよかった。
「なんだ、結局くるみも江橋のこと気にしまくってんじゃねえの。
よかったな両想いだったみたいだぞ。」
海先輩の何気ない一言にびっくりする。
そうか、あたしはマリリンのことが好きだったから副会長に構われるのが嫌だったのか。
「マリリン、あたしもマリリンのこと好きみたい。」
「今更すぎね?知ってたけど。」
「え、知られてたの?!」
ご本人であるあたしでさえ今気づいたっていうのに!
「いやお前ね。あれだけ露骨にイチャイチャしてれば大抵のやつは分かってたと思うぞ?
オレでも分かったわ。」
「え、海先輩も?!あたし今自覚したばっかりなのに!」
そう言うと、マリリンは無言で頭を抱え、海先輩は可哀そうな子を見るような目であたしを見てきた。
「江橋、なんつーか、お前苦労してきたんだな。」
「や、それこそ今更すけどね。もういいんです。報われたから。」
マリリンの肩をポンポンと優しく叩く海先輩。
「これからは先輩公認ってことでいいっすよね?」
「オレの妹分は嫁にはやらん!他を当たれ!」
「そこをなんとか。お兄様。」
「うむ…仕方ない、もってけ泥棒!」
「思った以上にちょろくてびっくりしてるんすけど、大丈夫すか?」
いつの間に二人してそんなに仲よくなってんすか。
あたしも混ぜてほしい。