それいけヒーロー部
「で、あの先輩があたしのところに何か仕掛けてくるかもしれないんですね?」
「そうだ。」
「じゃあ、あたしはどうしたらいいですかね?」
ここであんまり対応力とか見られたくない。
あくまで委員長の中のあたしの印象は、馬鹿でうざくて空気が読めない、周りに物騒な人が多い変な奴ってことにしておきたい。
…言葉にしてみるととても変な奴になってしまうが、そんなことでへこたれるくるみちゃんではないですよ。
「風紀で護衛のために見張りをつけよう。」
「え!!いいんですか?」
「もともとは風紀の失態だ。しっかり責任はとる。」
えー、そんな護衛だなんてVIP待遇しなくていいんですけど…
見張りつけられている限りヒーロー部の活動は完全にログアウトしなきゃいけなくなるじゃないすか。
とっても動きにくい状態になるな…
「あと、お前の方でも大文字や江橋に協力を仰いでおくといい。」
「はい。まぁ基本的に一緒にいるので大丈夫だとは思います。」
「…困ったら、ここに来るといい。オレを頼れ。」
おっと、ここでそっぽ向き病が復活だ。
「いいんちょ、ありがとうございます!」
そっぽ向かれると追いかけたくなるのが人の性ってもんですよね。
もちろん意地悪してやりましたとも。