それいけヒーロー部

波乱



「…ということで、風紀のマークは外れました。ついでに須藤先輩との和解も済みました。」



翌日、本部にて海先輩たちに報告すると、ヒーロー部のみなさんから盛大なため息をいただいた。

最近あたし、いろんな人にため息つかれてるな。みんな疲れてるのかな。




「なんでくるみはすぐ単独行動に走るんだろうね。」



「馬鹿だからだろ。」



「そっか…馬鹿だから仕方ないか…」



「ちょっとお待ちよ先輩方。名誉棄損名誉棄損。」



「うるせぇ馬鹿。」




うるせぇ馬鹿ってあなた。

小学生みたいな顔して小学生みたいなこと言ったら、それはただの小学生でしょうよ。




「海先輩、いつの間に小学生に退行したんですか?あ、最初からか。」



「喧嘩売ってんなら買ってやるぞ。」



「やだなー。小学生相手に喧嘩なんて売れるわけないじゃないですか。」



「よし、わかった表出ろ。ぶっ飛ばしてやる。」



「もうそのくだり何回も見たからやらなくていいと思いまーす。海がぶっ飛ばす前にオレがぶっ飛ばしてあげようかー?」




葛西先輩って、ほんと笑顔で怖いこと言いますよね。


先輩ズにぶっ飛ばされたらその先に待っているのは死の世界だと思うんだ。




「わかればよろしい。いい子いい子。」

黙ったら頭撫でてもらえました。

くるみはいい子になります。






< 248 / 344 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop