それいけヒーロー部
「なにしてんすか。」
そこで聞こえた天使の声。
そう、大天使様があたしの元に舞い現れた。
そうだ、ここは美術室から教室までの通り道。
「マリリン!助けて!」
「……はぁ。ここ、職員室も生徒会室も風紀も近いんでやめといた方がいいですよ。」
マリリンの登場で正気に戻ったのか、たかちゃんは手を離した。
よかった変態に取り込まれるかと思った。
「お前、江橋か。」
「そうですけど。」
「お前、この子の何なんだよ。いつも一緒にいるらしいな。」
「…そんなこと聞いてどうするんですか?」
「この子はオレの大切な人だ。この子の隣はオレが守る。」
何言ってんだこいつ。
あたしの否定と拒否を全く聞いていなかったというのか。
いつあたしがお前の大切な人になったんだ。
初めて聞いたぞそんなもの。
鳥肌立つからやめてくれ。
そしてそれを聞いてため息つきながらあたしの顔を見ないでマリリン。
あたしはなんも悪いことしてないんんだよ。
無実なんだよ。本当だよ。
「あー…なんかよくわかんないっすけど、この子に絡むのやめてもらってもいいですかね。
一応、俺のなんで。」