それいけヒーロー部
「…一応って何!歴としたマリリンのものですけど!」
「お前はなんでそこに反応するかな。結構恥ずかしかったんだけど今のセリフ。」
「おい!お前!物扱いするとは何事だ!」
「やべぇこいつら面白れぇ。」
「泥沼の三角関係か…いや、沼田も入って四角になるのか。」
楽しんでいる先輩たちを睨むと、たかちゃんが「睨むならオレを!」とか言ってくるからもう無視することにした。
マリリンの腕を掴んで、たかちゃんは見ないふりで歩き出す。
後ろで何か喚いているのは幻聴ということにする。
じゃないと話が進まない。
マリリンを掴んだまま教室まで戻るとようやく一息ついた。
「何あれ?」
「前話したたかちゃんって覚えてる?」
「あの変態か。なんで絡まれてんの。」
「なんかバレたっぽい。」
「……お前、最近バレすぎじゃない?」
「あれはおかしい。なんで気づかれたのか謎。」
「……で、お前はまた男をひっかけて歩いていると。」
「…その言い方はおかしい。あたし別にひっかけてない。」
委員長と話して落ち着いていたけど、マリリンに愛想つかされていたんだった。
愛想つかしてるのに助けてくれるマリリンマジで天使だ。
「マリリン、助けてくれてありがとう。」
「別に、うるさかったから。」
「…ごめん。」
やっぱりマリリンまだ怒ってるんだ。
悩め馬鹿と言われたけど、なんでマリリンがこんなに怒っているのかあたしには理解できていない。
このままでは、本当にマリリンとの決別endを迎えることになる。
分からないことは聞こう。
今まで散々言われてきたことだ。
「マリリン、大変申し訳ないんだけど、質問があります。」