それいけヒーロー部

「なんか、クルミちゃんってゆるキャラみたいだね。」


「えっとそれは、あたしの体形がずんぐりだって言ってんすか?そんなにあたし二頭身すか?」



「壮志、確かにくるみのおしりと太ももはやわっこくて気持ちいいけど、そんな言い方は可哀そうだよ。」


「そうだな。流石に4頭身くらいはあるだろ。」



「いや先輩たち訂正の仕方間違ってますって。え、なんだろう。あたし今いじめにあってるのかな?」



というか葛西大魔王先輩はあたしのおしり太もも事情をなんで把握しているのだろうか。単純に怖いんだけど。



「あはは 違う違う。そういう意味で言ったんじゃなくて、なんていうか、クルミちゃんがいると空気が緩むなと思って。」


「それは褒められてるのか貶されているのか微妙なところですね。」



「褒めてるよ。この二人って基本的にアホだけど、ここまでアホな顔してるのってあんま見ないからさ。」



「壮志、喧嘩なら買うぞ。」

「そうそう、言い値で買ってあげようじゃないか。」




この悪魔と魔王に喧嘩を売れるとは、壮志さん恐るべし。


にこにこへらへらなチャラ兄さんかと思ったけど、そうでもないのかもしれない。



「壮志さん壮志さん、海先輩の部屋で暴れると海先輩ママに怒られるんで、喧嘩するときは外での方がいいですよ。」


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