それいけヒーロー部

その後、ママに怒られるのは最高に危険だから喧嘩はやめておこうという話になり、ようやく今後の話をすることができた。


ちなみに海先輩のママは、この悪魔の母親なだけあってなかなかに恐ろしい人だ。

普通にしている分にはただの可愛いママなんだが、怒りスイッチが入ると超怖い。海先輩なんて目じゃない。



「生徒会と風紀がこちら側についたということは、生徒サイドはほぼ味方につけたと思っていいな。」


「一番厄介な3年が残ってるけどね。」



「教員は未知な部分が多いっすね。もうちょっと様子見ないといけないですかね。」



「くるみ、これからはオレたちに相談なしに突っ込むの無しにしてね。3年と教員相手となると今までみたいにうまくいかないことの方が多いと思う。」

「そうだぞ馬鹿イノシシ。」


「馬なのか鹿なのか猪なのか…」



「クルミちゃんはそういう扱いなわけね。なんか去年のオレを見ているようで面白い。」



「面白がってないで助けてくださいよ。」


「くるみ、ちゃんとわかってる?オレたちは危ないと思ってるから注意してるんだからな。」



「わかってますって。勝手な行動は控えます。」



「お前のその言葉はなかなか信用できねぇ。いつの間にか話進めてるからな。」


「だってそれは仕方ないじゃないですか。こっちから仕掛けるならまだしも向こうから問題がやってくるんですもん。」


「もんとか言ってんな。可愛くねぇ。」



「そこは正直どうでもいい。というか、くるみが問題ホイホイなのもどうでもいい。」



「葛西先輩ひどいっす。」



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