それいけヒーロー部
ドアが開いて入ってきたのは、馬と大仏。
身長からして銀次郎とマリリンかしら。
マリリンったらヒーロー部じゃないのに、もうこれは完全に入部したことになっちゃうぞ。
「あ、お前たちは…!」
何も言わないで入ってきた二人に先輩たちが過剰に反応する。
ヒーロー部がいることはもう公表しているし、制裁されるということは知っているんだろうな。
「おい!何とか言ったらどうなんだ!」
お兄さんたちの言葉を無視して、無言であたしの元へ歩み寄る馬と大仏。
あたしの頭の上に手をかざす大仏。
あ、羽交い絞めお兄さんをどうにかしようと…「いっっ!!!」
急に頭の上にあった手がグーになってあたしの頭に落ちてきた。
なぜ!無言なのがまた怖い!また問題起こしやがってってことなの?!
でも今回は向こうから勝手に来たんだよ!
大仏に殴られたあたしを見て拘束を緩めたお兄さん。
馬がお兄さんの腕を掴んで完全に拘束を外してくれた。
そのまま腕を馬と大仏に捕まれ、強制的に部室から解放される。
「ちょっと!何勝手に!何とか言いなよ!」
お姉さんはきっとヒーロー部の怖さを知らないんだろうな。だからそんな口が利けるんだ。
「待てって言ってんじゃん!」
大仏の腕を掴んだお姉さん。次の瞬間にはお姉さんは床に座り込んでいた。
大仏がお姉さんの顔を見ることもなく力いっぱい振り払ったのだ。
「どこのどなたか存じませんが、暴力はダメですよ。」
大仏を見ると、大仏の中でため息をついているのが感じられた。
そしてさっきお姉さんを思い切り振り払った手であたしの頭を撫でた。やっぱりマリリンだ。