それいけヒーロー部

いつの間にか被り物を外したマリリンと銀次郎に手を引かれて保健室にやってきた。



保健室までの道中、連れ去られた経緯を説明しようとするも、保健室でまとめて聞くとしか言われず黙るしかなかった。



保健室につくと、なぜか海先輩と葛西先輩がそろって保健室にいた。


…まさか、3年を叩くって言ってたのに、やられたんじゃ…!




「おー、くるみ、お疲れ。」


「あちゃー、少しやられたか。やっぱりくるみでもあの人数に囲まれると戦えないものなの?」


「こいつ、女には甘いし、戦ってるところ見せないから。大方、女がいたから大人しく殴られてやったんだろ。」


「…あのー、すみませんが、状況を説明していただいてもよろしいでしょうか。」



二人を見ても何の外傷も見られない。




それよりも、あたしがどんな状況にいたか知っているような発言が気になる。



「は?朝伝えただろ。3年が動くって。」


「叩くのは今日ってやつですよね?」


「そう、それ。」


「あたしは待機って銀次郎に言われてたんですけど…」


「敵を欺くにはまず味方からってのが定石だよな。」




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