それいけヒーロー部
今度は自分のあいポンを取り出して操作しているマリリン。
「え、ホントなにしてんの?」
「なにもしてないって。」
「こんな目の前で堂々とやられてそんな言い分信じるとでも?」
「別にお前が困るような事はしてねえよ。」
「まぁ、マリリンだからそんな心配はしてないけどさ。あ、またなんか来た。」
あたしのあいポンがピロンと鳴った。送信者は銀次郎。
『オレも一枚だけもってた!こないだ本部でお昼寝してたくるみ!』
そんなメッセージとともに送られてきたのはあたしが畳で眠りこける写真。
いつの間にこんなの撮られていたんだ!恥ずかしい!!
「……なにこれ。」
「この前の昼休みさ、眠すぎて気持ち良く眠れる場所を探してたら銀次郎に会って、なら本部畳だよって言われて昼寝したの。あー、あれだよ。マリリンが部活の顧問と話しに行ってた時。」
「……お前ダメだろこんな無防備に寝てたら。」
「大丈夫だよ?銀次郎だし。」
「あいつだって男だぞ?」
「大丈夫だって。誰があたしなんかのこと襲おうと思うんだよ。」
「…でも気をつけろよ。なにが起こるかわかんねーんだから。」
「わかってるよ。心配してくれてありがとねー。」
さて、写真の話で集合の話は流れてしまっているようなので、これなら帰っても大丈夫だろう。
「よし、ポップコーン食べに行こうマリリン。」
「映画がメインだよ馬鹿。」