それいけヒーロー部
やべぇ衝撃のあまり用件忘れるとこだった。と素直に呟いた金髪先輩に笑ってしまう。
なんだこの人たち面白いな。
「面白い話があるんですよね?」
「あ、あぁ…こ、この間はよくも邪魔してくれたな!」
「仕切り直そうとしてますけど、今一歩踏み切れてないですよ!ファイト!」
「くっ…完全に相手のペースだ…もうこの自由人の相手したくない…」
「いや、先輩たちが呼び止めたんですからちゃんと話してくださいよ!じゃないと気になって夜しか眠れないです!」
「健全だよ馬鹿!」
「どうしよう…話が進まない……」
「だから早く進めてくださいって。」
「…お前、この間はよくも邪魔してくれたな!」
「え、絶対そこから入らなきゃいけないんですか?それ聞く2回目なんですけど!」
「お前もう黙れよ!」
「頼むから黙ってくれ牧村。じゃないとかっちゃんが発狂する。」
「かっちゃんファイト!自由人に負けるな!」
「かっちゃん先輩がんばれ!」
短気金髪はかっちゃん先輩というらしい。
「だから黙ろうなー。牧村いい子だから黙って待てるよなー?」
「よし!待つ!どんと来い!」
「なんだよそのテンション。かっちゃん、オレもう疲れたから行っていいよね?もう牧村に何言っても聞かなそうだしいいよね?」
「な、おい太郎!お前一人逃げようとすんなよ!」
「だって絶対言っても無駄だよこの子。牧村、お前ももう愛するマリリンのところに行っていいぞ。」
長身黒髪は太郎先輩というのか。
太郎って人に人生で初めて出会ったわ。
「タロー先輩、言ったじゃないですか。気になりすぎて夜しか眠れないって。」
「健全だから心配すんな。もうお行き。」
そんなにため息つかなくてもいいじゃないの。