それいけヒーロー部

その後、授業が始まるまで短い時間で朝あったことをマリリンにお話しした。


たぶんあたしの力じゃマリリンを誤魔化すなんてことできない。

信用ないからなあ。




「つまり、一回伸した相手に秘密を握られたにも関わらず楽しくお話をして連絡先までも交換してきたと。」


「要約するとそんな感じ。」


「馬鹿だ馬鹿だと思ってきたが、ここまで馬鹿だとは…」


「すごい今の一文の間に三回も馬鹿って言われた。」


「くるみ!昨日の招集もそのことに関してだったんだよ!なのに来ないから!」





「あ、そう言えばあの写真なんなの。盗撮かコラ。」


「だってくるみがあまりにも気持ちよさそうに寝てるからさぁ…あ、痛い痛い。江橋オレの足踏んでるよ、退けて退けt…い痛い痛い!ごめんて!写真消すから!」





「というか早く教室戻んないと遅刻だぞ?早く行けよ。」


「ごめんなさい江橋くんもう戻るから!だから足を、オレの足を解放してくださいぃぃぃ!!」






銀次郎はとても元気でうるさい、親戚の家の銀次郎もたまに思い出したようにわんわん吠えるときがある。

やっぱり銀次郎は銀次郎なんだな。




「銀次郎、早く行かないと尻尾ちょん切るぞ。」


犬の銀次郎はうるさいときにこういうとちゃんと大人しくなる賢い犬だ。



「だからオレ文彦だってぇぇ!!!」



こっちの銀次郎はあんまり賢くないようである。







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