それいけヒーロー部
午前の授業が終わった時点であいポン確認するとLINEのメッセージが2件入っていた。
一つは戦隊グループ。
そしてもう一つは朝知り合いになったかっちゃん先輩から。
かっちゃん先輩からの内容は昼休み中庭の芝生でランチをご一緒しませんかというものだ。
いや本当は『昼休み、中庭に来い。』としか書いてなかったけど、脳内ポジティブ変換させてもらった。
「またあいつら?」
「いや、朝の先輩たち。マリリンも来る?面白い先輩だよ。」
別に一人でとか書いてないし、昼の中庭なんて他にも誰かしらいるだろ。
今日は少し寒いが、日差しが当たると温かくていい感じだからな。
「行く」と一言いったマリリンは財布を持って立ち上がる。
いつも学食か購買の弁当を食べているあたしたち。
今日は購買で買って行かなければ。
立ち上がるとピロンと通知音。
『今日こそヒーロー部に来てくれなきゃ怒る。』
『先約がありますのでごめんなさい。』
即刻返信をし、あとは既読もつけないで放置だ。
購買おすすめのロングロングロールを買って中庭に行くと、ベンチに座って和む先輩達がいた。仲良しか。
「おー、来たな。」
「え、なんで仲間連れてきてんの?」
「ダメだなんて言われてないですから。それに仲間じゃないですよ。マリリンです。」
「うおー!君が噂のマリリンか!」
「マリリンって江橋の事かよ!牧村すごい奴捕まえてなんてあだ名つけてんの!」
「え、なんでオレのこと知ってんすか?噂って?」
「あーね、朝マリリンと電話してるとき先輩達横で聞いてたのさ。で、あたしの愛しのマリリンですって紹介しといた。」
「…そう言うことかよ。変な紹介してんなよ馬鹿。」